分団広報紙「げんなぐろ」
第 24 号
平成17年12月30日発行
《発行者》
第 5 分 団
《編 集》
第5分団総務部 74-3747

題字:小杉祐生

「来る年への祈り」
 今年も残すところあと僅かとなりました。当初、暖冬といわれていたのに、早々と雪が降り、大変厳しい冬、まさに「厳冬」の言葉が相応しい冬の到来となりました。とはいうものの、30年ほど前を思い起こすと、冬休みに入れば、すぐに竹スキー(又はプラスキー)やソリで遊んだ記憶がありますし、クリスマスに雪の積もっていた記憶もあり、当時は今年のような雪がそれほど珍しいことではなかったのではないかと思います。これも地球温暖化が進んでいる証なのかもしれません。

 今年は、自然災害・事件・事故などの悲しいニュースが多く聞かれました。米国AP通信の各配信社が選んだ今年の十大ニュースの1位は、米国南部ニューオーリンズなどを襲ったハリケーン「カトリーナ」。また、国内では読売新聞読者が選んだ十大ニュースの1位はJR西日本・福知山線の脱線事故で、残念なことに共に悲しいニュースがトップとなってしまいました。しかし、国内の2位、3位は、愛知万博開催と紀宮様御成婚で喜ばしく、おめでたいニュース。さて、皆さんのご家庭の十大ニュースは、喜ばしいニュースが多かったでしょうか、そうではないニュースが多かったでしょうか?

 来年は世界初の電子計算機ができた年から、ちょうど還暦にあたる60年目だそうです。世界初の電子計算機は約1万8千本の真空管や数万個の抵抗、一万個程のコンデンサーなどから成り、その重量たるや約30トンもあったとか。それが今では、家庭の机上に載ったり、ノートサイズになったりと、この60年で飛躍的進歩を遂げ、日々更に進歩を続けています。

 振り返って、今年は終戦から60年目に当たる年。日本人だけでも300万人超、世界では5000万人とも6000万人ともいわれる戦死者を出した世界大戦の終戦から60年目となる今年、電子計算機ほどの進歩を遂げて世界から戦火が絶えているかというと、未だに戦争の火種は絶えていないのが現状です。「歴史は繰り返される」という言葉がありますが、見方によっては進歩とはいえない方向へ向かっているのではないかと思える今日を考えると、「繰り返し」という言葉が恐ろしい響きにさえ聞こえます。

 還暦の6倍、つまり今から360年前に機械式(歯車式)計算機を作った、フランスの数学者であり、物理学者であり、哲学者でもあるブレーズ・パスカルは「人間はひと茎の葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である。」という言葉も残しています。この言葉の解釈にはいろいろあるでしょうが「人間は、自然や運命の中にあっては、とても弱い存在であるが、考えるという偉大な力を持っている」と普通に解釈するとして、その力をどのように使うかが重要な問題だといえるでしょう。

パスカルは、その偉大な力を「比類のないもの」と表現する一方で、同時に「欠点」を持ち、その欠点からいって「卑しい」ものともなるといっています。来年は、そのような人類の偉大な力が、今以上に「善」に向かう力となるよう祈りたいと思います。

「五分団今昔物語(その五)〜五分団近代人物旧跡図〜」
下戸炭屋浜町(旧船手役水主居住地)
◎岩木 擴 居住地、柏倉 一徳 出生地、森 知幾 出生地
岩木 擴(1854〜1933)は、「佐渡名勝」「相川町誌」「佐渡国誌」を著す。
柏倉 一徳(1859〜1938)は、佐渡高等学校長として、多くの人才を育てる。森 知幾の兄。
森 知幾(1864〜1914)は、相川町長として恩賜金を獲得する。佐渡最初の日刊紙「佐渡新聞」を創刊する。被差別部落の子弟の為に「明治学校」を創設する。佐渡水産組合長を長く勤め水産業の発展に寄与する。

下戸炭屋町(現 市川 都 家、元佐渡新聞社所在地)
◎丸岡 南、丸岡重五郎 居住地
丸岡 南(1823〜1886)は、漢詩人。萩野 由之を教える。
丸岡 重五郎(1850〜1915)は、漢詩人。国会開設運動をする。相川町長。南の養子。

下戸炭屋町(現 丸岡 家)
◎萩野 由之 出生・居宅
萩野 由之(1860〜1924)は、歴史学者。東京大学教授。著書多数。蒐集した佐渡関係の資料が佐渡高等学校に収蔵されている。

下戸町(現 ロイヤルホテル万長)
◎幅野 長蔵(初代・二代)居住地
初代 長蔵(1818〜1884)は、相川一の商人。佐渡一の地主。多くの寄付を行う
二代 長蔵(1866〜1927)は、「佐渡毎日新聞」を創刊。相川銀行取締役。相川町長。

「片岡潔の健康一口メモ 〜インフルエンザについて〜」
 インフルエンザはインフルエンザウィルスによる感染症です。このウィルスは患者さんのくしゃみ、咳などで吐き出される微粒子を介して感染します。

日本では、11月から4月ころまでの、初冬から早春にかけて流行します。流行時には短期間に全年齢層を巻き込み、膨大な数の患者を発生させます。高齢者は抵抗力、体力等の低下から重症化しやすく、インフルエンザ死亡者のほとんどを高齢者が占めています。高齢化の進んだ佐渡では診断や予防が特に重要です。

 典型的な症状は、突然の38度以上の発熱、関節痛、筋肉痛などの全身症状。やや遅れて、鼻水、のどの痛み、咳などで、期間は1〜5日です。普通の風邪とは似ていますが、まったく違います。

 予防の基本は流行前にワクチンの接種を受けることです。これは、世界的にも認められている最も有効な予防法です。重篤な合併症や死亡を予防し健康被害を最小限度にとどめることが期待できます。

 治療には特異的な治療薬があります。発症後48時間以内に服用することが必要ですので、早めに最寄の医療機関を受診して、医師の診察を受けることが一番と思います。勝手な自己判断で市販薬などを服用せず、一日でも早く医師の診察を受けるよう心がけてください。


「エピソード24」
 今年も残りわずかとなりました。5分団の皆さんにとって今年はどんな年でしたか。

私事ですが、今年仲間11名で築地・横浜・両国・宇都宮と満腹ツアーをやってまいりました。摂取カロリーは計算していませんが相当の量だったようで、94kgの私が97kgに、50kg台のTさんも私と同量増えたそうです。私の3kgとTさんの3kgでは意味が違うようで、Tさんはスーツを新調する事になったとぼやいていました。

今年の5分団ですが、20才前後の若手が祭りやナイターバレーに参加してくれるようになり、大変喜んでいます。益々若手が台頭してくれる事を期待しています。

来年は5分団の皆さんにとって良い年でありますように、役員一同願っています。

新年会&麻雀大会

期日 2月5日(日)

会場 ホテルさどや


《新年会》

午後6時 開会

(鹿伏方面送迎バス運行)

会費 大人5,500円、子供2,000円(前売り)


《麻雀大会》

12時00分〜 受付

(賞品多数あり!!)

参加費 1,500円(前売り)

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