分団広報紙「げんなぐろ」
第 17 号
平成15年10月1日発行
《発行者》
第 5 分 団
《編 集》
第5分団総務部 74-3784

題字:小杉祐生


『私感−歴史に育まれた「豊の国」佐渡の発展を思うとき』
下戸炭屋浜町 新潟県佐渡地域振興局長 井上敬一
 佐渡は遠く奈良、平安の頃より幾多の人々の努力により、その形を整え今日の豊かな国(島)をめざし営々と形成されてきた自信に満ちた地です。
 この国(島)を、北から南にかけて何度も訪ね歩いてみました。私が幾度となく感じる同じ思いは、この国(島)はそもそも北海道から沖縄に見られる日本国を一網打尽にしたような、様々な魅力を余すところなく保有しているということなのでしょう。
 そしてその魅力を、これでもかと言わんばかりに私たちこの国(島)を訪れる多くの旅人を始め勤務で、ビジネスなどで佐渡に心を寄せる人々に投げかけ、魅了させてやまないその素晴らしさこそが「豊の国」佐渡の魅力の原点として、知らずのうちに私の心を満たしてくれています。
 そもそも、この不思議な魅力とはいったい何であるか、私にはいまだよく理解できないでおり、もどかしさを感じています。
 これは、きっと誰もが予測しきれない「佐渡の歴史」が育んでくれた宝物から伝わる、えもいわれぬ感じからなのでしょう。そしてその感覚は住む多くの人々の姿、会話、思考そして行動に加え、エネルギッシュな躍動感などが知らずのうちに私に問いかけ、内に入り込み魅了させずにはおかなかったという、「豊の国」佐渡の力なのでしょう。
 「豊の国」佐渡には、佐渡コシヒカリ、おけさ柿に代表される果物、野菜そして豊かな海の幸がキラキラと星のごとく光っています。そして豊かな自然はどこにも負けず、活発な企業活動や新しい起業への挑戦にもその真髄を感じとることができます。
 この国(島)の持つ魅力をさらに高めていくために、各地域で活動している多くの人々が、自分達の持っている素晴らしいモノを磨き、高め、そして宝として広く日本から世界へ発信させていこうと努力している姿を見るにつけ、「豊の国」佐渡はさらなる成長をしていけるものと思っています。
 持ち前の人情、触れあい、さらに、もてなしの心を基礎として「豊の国」佐渡の人々が自ら最高の宝づくりを、様々な分野でさらに発展させていくことであり、今こそ具体的取り組みとして行動に移していくことが求められているのではないかと思っています。そして、私はその実行こそが世界から「豊の国」佐渡に向けて多くの人々が期待をもって訪れてくれる、交流と触れあいの国(島)世界一に向けての大きな力になっていくものと期待を寄せています。
 北から南へ、南から北へ、この「豊の国」佐渡では多くの地域づくりグループが活動しています。
「げんなぐろ」をお読みの皆様へ、さらにこの「豊の国」佐渡を一層魅力あるものにしていくため、今、この国(島)がどうしていったらいいか、国(島)の各地域に住む人々と一緒に考えていったらいかがでしょうか。
 国(島)には多くの人々が、グループが、素晴らしい魅力ある地域がたくさんあり、自信に満ちています。
 さあ、皆さんでこの「豊の国」佐渡を訪ね歩き、そこでの見聞をもとに自分の住んでいる地域を魅力あるものにしていく、さらなる活動に取り組んでいただければ幸いに思います。そして、このことは自分にも言い聞かせている昨今の「豊の国」佐渡への思いにもなっています。



『お世話になって3年目』
下戸炭屋浜町 下越教育事務所佐渡出張所長 杉浦隆夫
  下戸村の町営住宅にお世話になり3回目の秋を迎えております。
 その間、鉱山祭、相川祭、新年会、ソフトボール大会などの分団行事に参加させていただいております。 
 衣笠分団長を頂点とする第五分団の結束力の堅さ、行動力の凄さなどに常に学ばせていただいております。
 私は出身地である西蒲:吉田町の一町内の会計を担当し今年で十年目迎えております。したがいまして、分団(町内会)の大切さ、役員の皆様の大変さなどは身をもって分かっているつもりです。 同じく町営住宅にお世話になっている永井、相川小学校教頭として四年間お世話になった松田、分団長の義弟の古城が出張所におります。いろんな意味で第五分団にお世話になり、いつも感謝いたしております。



川 柳 募 集!
 お題は「五分団」又は「年の瀬」です。編集部の河野(岩町)、大桃(さどや)、森川(五町目) 又はお近くの分団役員まで。11月30日〆切奮って御応募下さい。次号は、12月20日前後に発行の予定です。お楽しみに!



◎「あなたの知らない佐渡」その3◎
「春日崎線彫地蔵磨崖仏」
 春日崎の北側斜面、相川漁港の端から春日崎の先端に向かって70〜80mほど進んだ海岸端、崖を見上げた海抜10m前後の壁面の中に線状に彫られたお地蔵様が二躰ある。「春日崎線彫地蔵磨崖仏(せんぼりじぞうまがいぶつ)」である。
  二躰のお地蔵様は、斜めに配置され、ともに合掌姿の立像で光背付きの姿である。左上の一躰は全高74pで菱形の頭光と裾を広げたような身光と足を彫っている。右下のもう一躰は73pで頭光のみを彫り、衣の裾を広げ足は付かない。記録が無くはっきりとした時代はわからない。鹿伏の観音寺では、そこに御大師様が彫ってあるといって、一時、信仰していたことがあったが、今はしていない。
 かなり風化が進んでいて、写真等の資料を持って行かないと、まず、見つけることができないと思われる。
 一体どうしてこのようなところにお地蔵様を彫ったのか…。どうやってあのような高さの場所へ彫ることができたのか…。と不思議になってくる。
 このお地蔵様を拝む方法は、相川漁港から歩いて春日崎の下へ行くしかない。といっても真下へは行けない。約10m離れた手前の岩の上から目を凝らして拝むしかない。目印は特にないが、行き止まりと思える場所の大きな岩に乗り、ほぼ波打ち際の線に沿って少し見上げ、正面に広がる断崖の中程を探すと岩の裂け目とは異なる紋様が見えてくる。
 ともあれ、その場所に行ってこの二躰のお地蔵様を拝むと、はっきりとしない、室町とも江戸とも、はたまた明治ともいわれているその時代に思いを馳せることができる。振り返れば無機質なコンクリートの防波堤がそこにあり、足下にはそのふたつをつなぐ時の波が激しく、時に穏やかに打ち寄せている。             
※磨崖仏(まがいぶつ)=自然の懸崖または大石に、仏像を陰刻または浮き彫りで彫刻したもの。(大辞泉より)
(参考文献:「佐渡相川の歴史 資料集U(墓と石造物)」相川町史編纂室、「二見半島考古歴史調査報告」相川郷土博物館、取材協力:相川町史編纂室)
 



「お知らせ」☆
「町民運動会」に出よう!」
◎と き 10月5日(日) 9:30〜
◎ところ 多目的グラウンド
スポーツの秋に外で体を動かしましょう!
お昼ご飯(カレーライス・豚汁)を用意しています。気兼ねすることなく、ドンドン来てください。

「5分団奉仕作業「善知鳥神社草刈り」
◎と き 10月12日(日) 13:00〜
◎ところ 善知鳥神社境内
※ 軍手・長靴・鎌などの道具をご持参下さい。

「相川・二見地区防災訓練」
◎日 時 10月12日(日) 9:00〜11:30
◎場 所 多目的グラウンド (9:00集合)
 



    エピソード17
 早いもので、もう10月。2003年も4分の3が終わってしまいました。来年はオリンピックの年。4年に一度の行事も「もう来たか」という感じ。
 最近時間の流れが速いと感じているのは私だけでしょうか…。これは時代の流れが速くなったからか、周りのみんなが速いせいか…。私の中だけ時間の流れが遅いから、他(周り)の時間の流れを速く感じるのか…解らない。そうだ!相対性理論でも読んでみるか1? (それで解るのか!?)
 「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」

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