分団広報紙「げんなぐろ」
第 15 号
平成15年4月178日発行
《発行者》
第 5 分 団
《編 集》
第5分団総務部 74-3784

題字:小杉祐生


「分団総会の報告」
分団長 衣笠信之
 日毎に春の香りが漂うこの頃となってきました。日頃は、分団活動にご理解とご協力を頂き誠にありがとうございます。
 清々しい日々を過ごす中、正に青天の霹靂の如く、大変残念で心の痛む事が起きてしまいました。先日の火災です。昼間にも関わらず羽田商店街の中心地を大きく飲み込む火災となってしまいました。改めて火災の恐ろしさを見せつけられた思いがしました。被害に遭われた方々に、心からお見舞いを申し上げます。
 さて、3月29日に総会を開催し、平成14年度の事業報告、会計報告及び15年度の事業計画、予算について審議をいただきました。昨年度の事業への評価として、町が進める「美しい町づくり事業」の一環として行った、花壇整備や既存の花壇の手入れ等の美化作業が大変良かったという意見があり、今年度も継続して分団内の美化を進めようということになりました。また、町に対して分団集会所の設置を陳情していましたが昨年度は実を結びませんでした。このことについても、継続して町に要望していきたいと考えています。交通手段も発達しており、開発センターという施設も町にはありますが、これからの高齢化社会に向けて“ご近所づきあい”や“地域の文化活動”などのために“気軽に手軽に身近に集まれる場”が必ずや必要となってくるでしょうし、今もその必要性はあると思っています。「継続は力なり」とよく言われますが、いつか実を結ぶと信じて粘り強く要望していきたいと思います。
 今年から、これまでなかなか馴染めなかった「金山祭り」が元通り「鉱山祭り」になるということが、先般の会議で全会一致で決まりました。一旦は途切れてしまいましたが、直ぐに「鉱山祭り」が返り咲いたのも、それまでの「継続力」の為せる技ではないでしょうか。今年祭典協では流しのコースを変更したいと考えているようですが、広く皆様から意見を頂き、五分団としての意見を今後の会議の場に出していきたいと思っております。
 この「げんなぐろ」も早いもので、15回目の発行となりました。手前味噌になりますが、このようなコミュニティー紙を発行している地域はそれほど多くないと思います。更にインターネットに紙面を公開しているのは極めて少ないでしょう。(「げんなぐろ」のアドレス[http://o-kichi.hp.infoseek.co.jp/gennaguro.html]インターネットで間借りをしている「佐渡相川の非公式ページ」[http://o-kichi.hp.infoseek.co.jp/]の管理者の方に、遅ればせながらお礼を申し上げます。)
 皆様も気軽に寄稿して更に身近な「げんなぐろ」にしていただきたいと思います。



「春の交通安全」
町議会議員 磯西正志
 春の交通安全運動が5月11日から20日まで実施されます。運動のスローガンとして、「春一番、安全一番、無事故が一番」と謳われています。昨年は5名という尊い命が交通事故により失われております。
 4月1日から金泉中学校、二見中学校の生徒が相川中学校で学問・スポーツと一緒になって励むことになります。この若い命を事故からは絶対に守らなければなりません。今年こそは、この相川町が事故による死亡者が出ない明るい町でありますことを願ってやみません。
 特に高齢者の事故が多いのでありますが、加害者になり被害者になっております。車を運転される皆さん、1日でも良いですからセンターラインを踏まない運転をしてみてはいかがでしょうか。相川町の道路は非常にカーブが多いです。スピードがまず出せません。脇見も出来ないはずです。この体験が自然と身に付いてくるはずです。一時停止の線が引かれている所もたくさんあります。誰もいない。車も少ないから止まらず進めば良いと思ったことはありませんか。この心が信号無視に自分を追い込んでいるのではないでしょうか。
今年はみんな一緒になって「スリーエス作戦」を実行してみませんか。
 一つ目は、信号無視は絶対にやらない。二つ目は、スピードは絶対に出さない。三つ目は、酒お飲んでの運転は絶対にしないということです。道路交通法も昨年の6月から一部改正され、飲酒運転は特に厳しくなっております。
 さて、歩行者の皆さんも道路を歩くときは右側通行をきちんと守り、道路を横断するときは、右を見て左を見てもう一度右を見て渡るようにしましょう。車も冬のタイヤからレギュラータイヤに換わっております。スピードが出ます。高齢者の皆さん、事故に遭わないように楽しく健やかな毎日をお過ごし下さい。



「旧測候所の塔と春の空」
下戸村(岩町) 倉田浩二郎
 浮かれ心を真中に春を思うには、いささか以上に気が引ける先月27日に起きた羽田中心街の昼火事。大きかったにしては、人に害が及ばず済んだ様だから、不幸中の幸いと云っていいのだろうか。僅かにほっとする心地だ。改めて、被害に遭われた方達に心底お見舞い申し上げます。
 春の便りは先ず桜、花見となろうけれども、五分団が相川小学校の校庭の一角を借りて、子供達を多く交えての“遊びの集まり”は何年前からだろうか。長年続いた測候所での花見会が、桜の木伐採という地元にとっても寝耳に水的な出来事のため、惜しまれる移転となってしまった。
 全国の開花宣言の中に必ず「相川」として出る染井吉野の標準木を、その頃から別の木に変えたらしいが、どの木かは“ナイショの話”だそうだ。それも「いたずらされるだろうから」が主な理由だとか。人のマナーの問題とは云え、ホントに花背く残念な桜便りだ。
 同時により惜しまれるのは、あの測候所のシンボルだったとも云える“塔”が、いつの間にか取り除かれた事だ。佐渡金銀山世界遺産指定運動の中心にある相川町としては、復元を本気で考え初めていい時期ではないだろうか。鉱山町相川の近代・現代をつなぐ財産の一つだったと思えるし、江戸時代も無論だが、明治以降の“物”も保存維持が求められていい。
 測候所関係は、直接的に鉱山の移籍、建造物ではないが、奉行所から官庁へと結び付く時代に実現して、今は四分団に移ったとは云え、機構が相川町に存在しているのは、やはり象徴的な事だろう。
 機械に頼る時代だから、浜通りへ降りても、観測に支障はないのかもしれないが、相川小学校で習った覚えでは、あの台地が予報を出すのに最適だったのではないか。いずれにしても、いつかは“復塔”させたいものだ。
 “男心と春の空”?(夏の次は一般論にまかせて)気の変わらぬ内に敢えて一筆しめし参らせ候、悪しからず、駄文へのお付き合いを謝して、筆を折る。 



◎「あなたの知らない佐渡」その1◎
 佐渡に住んでいながら、意外と佐渡のことで知らない事ってありますよね。新企画として、五分団の皆さんが知らないような佐渡を、‘げんなぐろ’で紹介していきたいと思います。
 3月まで、五分団に有る県の集合公舎に住んでいた和泉さんの案内で、羽茂の大崎地区へ行ってきました。和泉さんは大崎の出身ということもあって、このあたりに詳しく、我々を絞張(しめばり)集落に連れて行ってくれたのですが、正直新鮮な感動を覚えました。
上京町にお住まいで絞張地区出身の柳平さんに、絞張集落について文章をお寄せ戴きましたので、ここでご紹介します。
「しめばり」紹介 柳平潤一
 しめばりは羽茂町の東、赤泊村との境に近い標高300メートル程の山の中で、昔5軒現在3軒の集落です。
 上杉佐渡攻めによる羽茂落城の落人伝説があり、家老海老名弾正が鎧兜や財宝を埋めたと言われる弾正石や弾正屋敷などがあり、末裔が住み着いたと言われていて、5軒の内4軒が鰕名(えびな)姓である。
 ここでは今でも毎年正月行事として、集落入り口3カ所にワラ馬とゾウリの付いたしめ縄を張っていて、400年も続いているのです。
 この集落入り口3カ所に飾るワラ馬は、1月4日に集落の男衆が身を清めてから作っています。おみやげ用のワラ馬を作る人は、現在では鰕名キクエさん一人になってしまいました。
 小さな集落ですが、佐渡に11カ所、羽茂に2カ所ある内の芭蕉句碑の一つがここにあるなど、古くから文化活動も盛んであったようです。(絞張集落入口→)



    エピソード15
 この間、子どもから「桜前線ってどんな物?」と聞かれたので、改めて調べてみた。すると、気象庁が発表するのだが、実際は「桜前線」なる気象用語はないとのことだった。正しくは「開花(満開)等期日線」といって、開花(満開)日の予想をして、その予想日が同じ場所を結んだ線をこう呼ぶのだそうです。子どものお陰で、また一つお利口さんになりました。(^^)



「お知らせ」
5分団「お花見会」開催
と き  4月20日(日) 正午〜
ところ  相川小学校グラウンド(雨天時:相小体育館)
会 費  大人1,500円(子供無料)
 


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